Step-1 ご要望をヒアリング

オーガニックシャンプーとトリートメントを販売しているクライアントからのご依頼です。
現行商品は、石油系原料を配合していないノンシリコンタイプで、ロングヘアのユーザーから「髪にツヤが出ない」との不満の声をいただいているとのこと。そこで、現行のシャンプーとトリートメントは継続して販売し、これからも多くの方に引き続きご愛用していただくために、「輝くツヤ髪へ」というユーザーニーズに応えるヘアミストを、新たにラインナップに加えたいとのことでした。

ご要望の概要

Step -2 試作品を開発しモニタリング

クライアントからのヒアリング内容をもとに試作品を製作し、社内でモニタリングしたところ、感想が2つに分かれました。
髪のダメージが強いスタッフからは、「トリートメント成分を多く入れ、ダメージへの補修効果を高めたい」「濃厚でリッチなテクスチャーが良い」「ヘアカラーリングをしている髪にも使えるように」という改良希望が。一方、髪のダメージが少ないスタッフからは「エアリーで自然な仕上がりにしたい」「夕方になってベタついたり、毛先が重く見えたりするところが気になる」「軽くてサラサラとしたテクスチャーの方がどんなヘアスタイルにも使いやすい」と意見が出ました。

今回の課題は、2つに分かれた双方の希望をかなえることができる、テクスチャーの方向性を見つけることでした。

Step -3 社内会議により見出した解決策

次のステップへと進めるために、社内会議で幾度も、テクスチャーの方向性についてブレストを実施しました。

解決へのキーワードとなったのは、「お好みの仕上がりが選べること」でした。

本来、髪のダメージが気になる人と、気にならない人では、ヘアミストに求める機能が異なります。むしろ、使用目的や使いたいシーンが違います。
よって、異なるニーズをまとめて応えることは困難であり、「お好みのタイプ別に作る」ことがベストではないかという結論を見出しました。

この結論が功を奏し、期待されている効果を導き出すヘアミストの開発は一気に進みました。

シリスジャパンのご提案と対応

以下の2つをご提案しました。

① しっかりとダメージをケアしたい場合は、たっぷりとスプレーしてブラッシングしていただく。エアリーに仕上げたい場合は、髪から少し離してサッとスプレーし、手ぐしで仕上げていただく。このようにスプレーする量を調整することによってお好みの仕上がりを選べるヘアミストに。吸着型や修復型の新原料を多く配合して、スプレー直後のツヤ感を高める。

② 「しっとりタイプ」「さらさらタイプ」の2種類を製作する。 これら2つのご提案をもとに、クライアントの社内において検討、調査していただきました。結果、方向性においても納得していただくことができました。

Step -4 ボトル・パッケージのご提案

クライアントのご要望は次の通りです。

ご要望の概要

担当スタッフ全員がクライアントのビジョンを共有しながら市場を調査し、マーケットトレンドにも添ったデザインのボトルやパッケージが完成しました。

Step -5 無事、商品化へ

2つのタイプの試作品を何度もモニタリングした結果、最終的に以下の2パターンの製品を製造することが決定しました。

しっとりタイプ

美容液タイプのヘアミストトリートメント。
髪がうるおうことで輝く感じ（ツヤ感）が出るように、そして、ダメージ補修効果を発揮し、髪をコーティングする。

さらさらタイプ

ウォーターベースのヘアミストローション。
植物エッセンスから生まれたミストで髪に負担をかけないように、そして、エアリーに仕上げる。

これら2タイプのヘアミストは、季節や用途によって使い分けていただくこともおすすめできるポイントです。現行のシャンプーとトリートメントを愛用していただいているユーザーに、これらのヘアミストを合わせてお使いいただくことで、髪質の改善や思い通りの仕上がりをご提案することができます。

商品化まで親身にアドバイス、安心してシリスジャパンにご依頼ください。

ラインナップが充実し、ユーザーのニーズに応えるヘアミストとなり、クライアントには大変お喜びいただけました。髪の悩みやお一人お一人違っており、お手入れ方法も千差万別です。優れた機能性原料を積極的に取り入れ、一人でも多くの方の髪を美しくできるように取り組んでいきます。 今後とも末永いお付き合いができますよう、これからも誠実な姿勢で商品開発に取り組んでまいります。